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ワッカン~
資料として気になる街角
撮っておきや! (by UFO先生)
神南(じんなん)は、斑鳩の西南の端に位置しJR王寺駅に近いことから三室山の
斜面を開発して大規模な団地ができました。
神南は、かむなび=神南備=神の鎮座する所に由来し、みむろ=御室・三室も同義です。
神南の三室山中腹に神岳(かむおか)神社があります。
そばに神南寺があり『法隆寺別当次第』がその存在を示しています。
神南寺は神岳神社の神宮寺として平安期に創建されようですが、
江戸期の法隆寺末寺帳に存在の有無は書かれていませんので、
室町期に衰退したと思われます。
また、神南庄は法隆寺の荘園として法隆寺の創建より荘園制がなくなるまで
播磨の鵤庄とともに法隆寺を支えました。
三室山(82㍍)は公園になり、登り口に能因法師と在原業平の歌碑があり、
町民の憩いの場所になっています。その竜田川畔には
御幣岩(ごへいいわ)があり、大和最大の祭り、春日おん祭り最初の行事として
頭役が奈良から馬で訪れ禊(みそぎ)をする神聖な場所でした。
今ではすっかり忘れられています。
神南の融念寺の恵宝殿には衣の裾を少しつまんだ珍しい姿の地蔵菩薩が安置され、
見逃すことのできない重要文化財です。
(斑鳩大事典HPより)
(※=マウスポインターを画像上に置いて下さい)
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